素顔の先輩と甘い休息

何?

何なの…!?


まさか、昨日の件でまだ用があるとか!?


「えっ?翠央……?」


智依の呼ぶ声にも振り向かず、私は教室の後ろの出入口から廊下に飛び出すと、女の子たちに囲まれているその人がいる方向とは反対側に走りはじめた。



まあ、私に用事があるとは限らないわけだけど、昨日のこともあるし、あまり顔を合わせたくないもんね…。



< 34 / 480 >

この作品をシェア

pagetop