素顔の先輩と甘い休息
「翠央、お父さんのことは放っておいても大丈夫!なかなか娘に好きな人が出来たっていう事実を受け入れられないだけだから。」
お母さんは、お父さんに構うことなく、キッチンでハーブティーをいれて持って来てくれた。
「ありがとう、お母さん…。」
私はハーブティーを一口飲んで、チラッとお父さんを見ると、まだ放心状態のまま…。
本当に放っておいていいのかな…??
「ねえ、翠央。今の気持ち……大切にしてね。」
心配しながらお父さんを見ていた私に、お母さんは優しく笑った。