素顔の先輩と甘い休息
「本当にごめんなさい…。私も急いでて…。」
女性は、何回も頭を下げて謝ってくれた。
この人…
すごく綺麗な人…。
目もパッチリ大きいし、艶やかな栗色の髪が頭を下げる度にサラサラと揺れる。
フンワリとしたベージュのワンピースもすごく似合っていて上品な感じ…。
「あのっ…それじゃあ、私……行きますね…。痛い思いさせちゃって、ごめんなさい。」
最後にもう一度、女性は頭を下げると、校舎へと走っていった。