素顔の先輩と甘い休息
「はい…。七瀬 翠央です…。」

私はソファーから立ち上がってお辞儀をした。


夏海さん……


ということは、この人が匠先輩の婚約者だった人!?

おととい、ぶつかった時も綺麗な人だとは思ったけど、見れば見るほど綺麗…。

そういえば、夏海先輩…
どうして私のこと知ってるんだろう?


ぶつかった時は、名前は言ってなかったのに…。


「昨日、匠から聞いたの。春頃から、この部屋に来てもらってる女の子がいるって。七瀬さんっていう女の子だって聞いてたから…。そっかぁ…。あなただったんだね…。」


夏海先輩の目…
心なしか少し寂しそう…。


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