素顔の先輩と甘い休息

あれ以来、何もされてないし、葛城先輩に会うこともなかった…。


だから、余計にバッタリ会ったことに驚いちゃったんだ…。


「何、固まってんのよ。変な子ね…。」


ツンとすませながら話す葛城先輩に私は何も言葉が出てこない。


黙り込んでいると、先輩はスタスタと歩き出す。


そして、すれ違う時に葛城先輩はボソッとはき捨てるように言葉を投げ掛けると、そのまま教室の方へと歩いて行ってしまった。



私は、その言葉に胸がズキッと痛んだ…。



< 396 / 480 >

この作品をシェア

pagetop