素顔の先輩と甘い休息
本当は……そんなに元気になれるような気分じゃない…。
昨日も、暫くは涙が止まらなくて、気付いたら泣き疲れて寝てたみたいだし…。
目も少し腫れてたから、学校にも行くのをためらったけど、せっかく前夜祭もあるから……
そう思って来たんだ…。
でも、暁に心配させるような顔してるぐらいなら、来ない方が良かったのかな…?
「心配してくれて、ありがとう…。前夜祭の途中だし、戻ろっか…。」
私が先に歩いて行こうとすると、突然…後ろから暁に抱きしめられた。