素顔の先輩と甘い休息
「なかなか会う機会なんてないだろうなって思ってた。あの放課後に、あの部屋の奥の本棚の影に隠れてる翠央を見つけるまではな…。」



そっか…。
じゃあ、あの時から先輩は私のことを知ってたんだ…。


私は、こんなに女の子に人気のある先輩が誰なのかも知らなかったのに…。



「ちょっと運命感じない?」


ドキッと心臓が跳ねる。


先輩の真っ直ぐな瞳が、私の瞳をしっかりと捉えて、逸らせない。


私は目を合わせたまま、コクンと頷いた。



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