素顔の先輩と甘い休息
「えっと……」


あ〜、なんて言い訳すればいいのかなぁ…。


とっ、とりあえず…


「先輩!離して下さい…!」


この態勢を何とかしたくて、ジタバタもがく。


「そんなに暴れんなよ。ほら。」


少しムッとした口調で先輩が抱きしめていた手を離す。


咄嗟に部屋から出ようと、後ろを向いたものの、もちろんそこには先輩が立っていて、外に出れるはずもなく……


「逃げんなって言ったばかりじゃん。」


私の腕を掴むと、そのまま部屋のソファーに座らせた。



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