素顔の先輩と甘い休息

もう一人の休息者


「あの…取り込み中、悪いんだけどさ……。」


男の人が、痛そうに自分の腰を擦りながら立ち上がる。


「留羽、お前…絶対に許さねぇ…!」


キッと睨む匠先輩は少し…いや、かなり怖くて睨まれてない私でさえ、ビクッとなってしまう。


「ちょっ…ちょっと待てよ、匠!俺は何がなんだか…。」


その人は、アタフタしながら匠先輩を見ている。


さっきまでの誘惑するような目つきも嘘のように消えていた。



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