素顔の先輩と甘い休息
首をかしげる暇もなく、先輩の手は私の顎をつまむと、クイッと先輩の方に顔を向かされた。


「留羽と俺を間違えんなよ?」


匠先輩は不敵な笑みを浮かべると、顔を吐息がかかる距離まで近付ける。


「で…でも、この部屋にいるのは匠先輩だけだって思っていましたから、てっきりベッドに寝てるのも先輩かなって…」


「その先入観が危ないんだよな。」


危ないって……


普通、誰だってそう思う気がするんですけど…



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