小さな約束
あ、この人光流の母さんか…。
「じゃあ、お母さん検査の結果聞いてくるわね。芽依はここで待ってて」
「はーい」
と、芽依と呼ばれる少女は元気よく返事した。
光流の母さんはにっこりと俺達に微笑み、病室から出て行った。
「芽依、自己紹介は?」
「わかってるよ。
えっと…鈴宮芽依です。
バスケやってます。よろしくお願いします」
「あたしの妹。よろしくね」
小さい子が大好きな葉奈はにこにこしながら答えた。
「あたしは葉奈。よろしくね、芽依ちゃん」
芽依は愛らしい顔に満面の笑みを浮かべながら答えた。