小さな約束


「ふーん…そっか」




よくわからないが少しは納得できる。




だから光流はあんなに俺を笑わせようとしてくれたのか。


自分を不幸だと思っている俺を幸せにしようとして―…。






キラッ




「あ!!」




「え!?どうしたの!竜太??」




「今さっき…流れ星が…」




一瞬で消えてしまったが俺ははっきりとキラリと光る流れ星を見た。




ピカッ




「うおっ!まただ!!」




流れ星を1日に2回も見るなんて信じられないような奇跡だな…。




「あ、そうそう!今日竜太をここに呼び出したのは、今日は流星群の日なんだ!!」




光流はいじわるそうな笑みを浮かべた。




「えへへ〜ビックリした?」




「…別に…」




奇跡だなんてガラにもないことを思ったことは黙っておく。




「見れるかどうか心配だったけど、すごくきれいだね。来てよかった〜。


あ、流れ星…。
お祈りしなくちゃ!」




そう言って光流は目を閉じた。
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