小さな約束
「お姉ちゃん!!」
「芽依」
「お姉ちゃん…ごめんね。
あたし…少し言いすぎちゃった。
あたし本当はお姉ちゃんのこと大好きだよ」
いきなり告白!?
大好きとか言われて少し照れくさかった。
「………」
「お姉ちゃん??」
「あたしも…少し言いすぎちゃったし…」
こういう時にハッキリできない自分が腹立たしい。
姉妹二人して、こういう時だけハッキリできないんだよなぁとしみじみ思う。
「まぁお互い様じゃん。
そんなことより…エクレア一緒に食べよ?」
芽依の顔がパァっと輝いた。
「うん!!」
タイミングよくお母さんが入ってきた。
「あ!お母さん。エクレア食べよ」
「あら芽依。そうね、食べよっか」
「うん!!」
お母さんがお茶をくみに出て行ったのを見て、
芽依があたしに耳打ちした。
「お姉ちゃん、あのね…」
「何??」