小さな約束
「あたし…竜太のこと好きになっちゃった」
「は??」
何だって!?
芽依はペロリと舌を出した。
あたしがポカンと口を開けていると、竜太が病室に入ってきた。
「あ!竜太!」
「何だ?」
「仲直りしたよ〜」
「よかったな」
竜太はいつもと変わらず、無愛想だった。
芽依が竜太に抱きついた。
「竜太!ありがとう〜」
「何だよ、いきなり」
そういう竜太は少し嬉しそうだった。
もしかして竜太…
女たらし??
「嘘でしょ…?」
目の前の光景は信じられなかった。
鈴宮光流、11歳
初めてのライバルは……
妹!?
光流Side★終了