小さな約束


「うっさい!ブス!」



一瞬空気が凍りついた。




そこまで言うつもりはなかったが、勝手に言葉が出てきた。




あ、言っちゃった。




一応オヤジに女の人にブスだけは言うなと言われている。




でもあんなうるさい奴は女と思えねぇし。




まぁいいや。




「え…?あたし…??」




光流って女はキョロキョロしながら自分を指差した。




看護士は小さく頷く。




いや、頷いちゃだめだろ。




心の中で小さくつっこむ。
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