小さな約束


その日の真夜中…。


それは突然やってきた。




「…ん……?」




ぐっすりと寝ていたはずだが、トイレに行きたくなって起きてしまった。


ふと時計を見る。




「なんだ…。まだ2時じゃねーか…」




トイレへ行くため、ゆっくりと立ち上がり、カーテンを開けた。




ブルッ




なぜか寒気がした。




「まさか…出ないよな?」




少し怖くなり、周りを見回す。




「大丈夫、大丈夫!」




早くトイレに行って寝ようと思い、歩き出すと不思議な音が聞こえてきた。




ヒューヒュー




「…え??」




まさか…お……お化け…??




大丈夫大丈夫!


俺は男だ!




ヒューヒュー




「ひぃっ!!」




…あれ??なんか健一の方から音してないか??




勇気を出してカーテンを一気に開けた。
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