小さな約束
「健一っ!!」
健一は苦しそうに胸を押さえていた。
急いで駆け寄り、肩を揺さぶる。
「おい!健一!!大丈夫か!?」
あの音は発作の音だったのだ。
「…ナースコール!!」
俺はパニックになりながらナースコールを連打した。
「なに〜??竜太うるさい……」
光流が眠たそうに目をこすりながら起きてきた。
苦しむ健一の姿を見て、大きな目をさらに大きく見開き、健一のそばへ駆け寄った。
「健一っ!?どうしたの!?大丈夫!?」
「ウッ…ウウッ…」
健一の額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
見ているのもつらいほど健一はうなっていた。