小さな約束
数分…いや、数時間だったのかもしれない。
俺はいつのまにか眠っていた。
ふと横を向くと葉奈は落ち着いたようだ。
光流と一緒に鶴を折っていた。
「何やってんだ?お前ら」
「千羽鶴!健一が治るようにね」
光流は一生懸命鶴を折りながら答えた。
「そっか…俺も折るよ」
ガラガラッ
扉の開く音がした。
「健一っ!?」
勢いよく振り向くと、そこには看護士が立っていた。
「健ちゃんは…??」
葉奈が震える声でそう聞いた。
看護士は少し間を置いてから言った。