小さな約束
「……え??まじでこれするの??」
「当たり前じゃん。
せっかく用意したんだし」
「まじで!?ガチで!?」
「まじでガチで」
うろたえる俺の前に用意されたもの…。
それは打ち上げ花火だった。
「え…警察捕まったらどうするんだよ!!」
「ばかだね〜竜ちゃん。捕まるわけないじゃん」
「さっさとやろーぜ」
「そ…そっか…」
葉奈と泉に諭され、俺は一応納得した。
「よーし。じゃあしよう!!」
「「おうっ」」
俺達は花火を囲んで座った。
「じゃあみんなでつけようぜ」
そう言って泉は全員にマッチを配った。
火のついたマッチを手に、泉は叫んだ。