唄い前夜《詩集》
はじまりの朝


涙や笑顔で築いた道は
自棄に眩しくて
視界が滲む

手に入れたつもりで
手に入れるつもりだった
勘違いと自惚れ

でもいま確かに思うのは

僕らが描いた日常だけは
どんな力をもってしても
消えないということ


鳥が鳴くとき
始まりの鐘が鳴るだろう


出発点は君または僕




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