唄い前夜《詩集》



愛していたのか
愛されていたのか
正直どちらも自信はない

求めているものは一緒だと
訳もなくそれだけは
妙な確信があったけれども

今となってはそれも危うい

鳴らない電話を前に

私はただ
石になる




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