紅い月
第四幕
新年
・・・元治元年一月・・・
「みんな明けましておめでとう。今日は女中さんが腕を振るって料理を作ってくれたぞ。酒もある。みんな今日は羽を伸ばしてゆっくりと楽しんでくれ。」
近藤がそう言うと周りの隊士たちは「おおっーーーー!!」などと雄叫びを上げてどんちゃん騒ぎを始めた。
「凛、ほらもっと食えっ!」
「やめろ・・・。」
近藤は凛の姿を見つけ、そっと凛の許(もと)へ歩み寄る。
「凛くん、食べてるかね?」
「局長、おめでとうございます。」
「あぁ、おめでとう。左之助お前は何をやってるんだ?」
凛の皿におせちをこんもりと乗せている原田に声を掛ける。
「こいつ、メシを全然食わねぇんだ。」
「お前が食べ過ぎなだけだ。私は至って普通だ。」
凛はそう言って原田の手から皿を取りあげる。
「ははは、まぁ凛くんも思う存分楽しみたまえ。」
近藤はそう言って席に戻って行った。
「みんな明けましておめでとう。今日は女中さんが腕を振るって料理を作ってくれたぞ。酒もある。みんな今日は羽を伸ばしてゆっくりと楽しんでくれ。」
近藤がそう言うと周りの隊士たちは「おおっーーーー!!」などと雄叫びを上げてどんちゃん騒ぎを始めた。
「凛、ほらもっと食えっ!」
「やめろ・・・。」
近藤は凛の姿を見つけ、そっと凛の許(もと)へ歩み寄る。
「凛くん、食べてるかね?」
「局長、おめでとうございます。」
「あぁ、おめでとう。左之助お前は何をやってるんだ?」
凛の皿におせちをこんもりと乗せている原田に声を掛ける。
「こいつ、メシを全然食わねぇんだ。」
「お前が食べ過ぎなだけだ。私は至って普通だ。」
凛はそう言って原田の手から皿を取りあげる。
「ははは、まぁ凛くんも思う存分楽しみたまえ。」
近藤はそう言って席に戻って行った。