紅い月
第二幕
法度
「報告は以上です。近藤局長申し訳ありませんでした。局長の顔に泥を塗るような真似をしてしまい。」
「いやいや、凛くん顔を上げてくれ。やはり君に芹沢さんを頼んでよかったよ。君がいなかったらもっと酷い事になっていたよ。なぁ?トシ?」
「あぁ、怪我人が三人死人が二人。こんなもんで済んだしな。」
大阪から帰隊後凛は局長室にやって来ていた。
「本当に申し訳ありませんでした。失礼致しました。」
凛は再度頭を深々と下げると局長室から出て行った。
凛が出て行った後の局長室では近藤と土方が難しい顔をしてなにやら考えている。
「どうするよ?トシ。」
「隊士も大分増えてきたし・・・法度(はっと)を作らねぇか?」
「法度?」
「あぁ、新撰組は元はただの農民や商家の出の者ばかりを集めただけの組だ。それに最近隊士が増えてきている。そんな奴等を縛っておける法度をな。」
「いやいや、凛くん顔を上げてくれ。やはり君に芹沢さんを頼んでよかったよ。君がいなかったらもっと酷い事になっていたよ。なぁ?トシ?」
「あぁ、怪我人が三人死人が二人。こんなもんで済んだしな。」
大阪から帰隊後凛は局長室にやって来ていた。
「本当に申し訳ありませんでした。失礼致しました。」
凛は再度頭を深々と下げると局長室から出て行った。
凛が出て行った後の局長室では近藤と土方が難しい顔をしてなにやら考えている。
「どうするよ?トシ。」
「隊士も大分増えてきたし・・・法度(はっと)を作らねぇか?」
「法度?」
「あぁ、新撰組は元はただの農民や商家の出の者ばかりを集めただけの組だ。それに最近隊士が増えてきている。そんな奴等を縛っておける法度をな。」