A型の僕とO型の君
side菜月


「あたしさぁ、この前
一目惚れしちゃったんだよね~」


大学の食堂でふともらせば、それを聞き取った友達の二人が
咽た。

「こほっこほっ」

「大丈夫?」

食べていたラーメンを口の中から出す友達が心配・・・なわけではなく、
ただたんにその光景が気持ち悪いから
とりあえず友達らの背中をさすってやった。




「ちょ、ちょっとどどどうういうことなの!?」

「菜月が一目惚れだなんて!?」


一気に友達二人にまくしたてられた。

そんなに驚くことかな、なんて思いながら私は答えた。


「昨日ね、
コンビニいってシャーシン買おうとしたら先に取られちゃって、
しかもそれが最後の一個だったの。

その事に取った人も気がついて、
譲ってくれたの。

その時のどうぞってシャーシンを渡してくれた時に見せた笑顔に
ドッキュンってハートの矢が心臓に刺さっちゃった~」

ポわーンとした顔でそう言うと

友二人は信じられないって言う顔で私を見つめた。

「何そのベタな設定!」

「ベタどころか、ベタベタよ。
何処の少女マンガよ」

キャンキャン喚く友達を無視して・・・というか
聞こえてない私はうっとりと窓の外の雲を眺めていた。



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そうなんです!

菜月ちゃんはちゃんと樹に惚れてるんです。

惚惚惚なんですよぅ(ニヤニヤ


設定

友達a 田中千恵美

友達b 室山 楓





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