恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
するとカットくんからは“おかげで復活できそう”という内容の返信メールが届き、その最後の部分は……、

『ありがとう。俺にはアゲハちゃんみたいな文才がないから、今の感情をうまく表現できないけど、でも星の数ほどの登録メンバーの中からアゲハちゃんを見つけることができてよかったって、心の底から思ってるよ』

……という一文で締めくくられていた。

「カットくん……」

全国に総勢100人以上のメル友がいるあたしにとって、メールをするのは息をするのと同じくらいのある意味生理現象みたいな感覚だったし、日に100通以上のメールをすることも日常茶飯事だった。

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