恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
「そっか」と、あたしはハッとした。「教えてくれなかったら気がつかないままだったよ。細かいところまでちゃんと読んでくれてるんだね? アリガト♪」
「フッ、礼にはおよばん、当然のことをしたまでだ♪ “かわいい生徒”がまちがいを犯したら正しい方向に導いてやる……それが教師の仕事ってヤツだからなぁ♪」
先生の瞳の中に海が広がっていた。
「ハニー先生……」
そして波間に漂うあたしの耳には、先生の言った“かわいい生徒”が“かわいい大村”にしか聞こえていなかった。
「おい、大村、信号変わったぞぉ」
「フッ、礼にはおよばん、当然のことをしたまでだ♪ “かわいい生徒”がまちがいを犯したら正しい方向に導いてやる……それが教師の仕事ってヤツだからなぁ♪」
先生の瞳の中に海が広がっていた。
「ハニー先生……」
そして波間に漂うあたしの耳には、先生の言った“かわいい生徒”が“かわいい大村”にしか聞こえていなかった。
「おい、大村、信号変わったぞぉ」