恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
ある日、誰かが蝶になる夢を見て
天に舞い上がるほどの幸せを感じたという

だから目を覚ましたとき、こう思った、
夢の世界こそが本当の自分の世界であり
今いる世界は夢の世界ではないか?と……

けどね、どっちが本当かなんてどーでもいい
どんな世界もどーせウソばかりだから……

ウソとフェイクに満ち溢れた世界の中で
ただひとつ信じられるリアルがあるとすれば
それはドクンドクンと血が通ったモノだけ

血が通ったものにはぬくもりがある
ヒトとヒト、ココロとココロが触れ合うとき
そのぬくもりはやがて染み込み伝わって
いつか誰かをあったかくするはずだから――

                    ~Fin~

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