恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
さて、登録するサイトが決まれば、次にやることはプロフィールの入力だ。まずは名前を決めないと。同じネット上で使う名前だけど、できればパピ子は使いたくない。
「なんにしよっかなァ……」とつぶやいて、ケータイ片手にゴロンとベッドに仰向けになったとき、右手で何かがキラリと光った。
それは、聖女の合格祝いに母さんがケータイといっしょに買ってくれたスワロフスキーのスワロウテイル型ストラップ。
「そうだ、“アゲハ”にしよっ!」
アゲハは“スワロウテイル”の和訳であり、そして大村彩輝――つまり本名、そしてケータイ小説家としてのペンネームである“パピ子”に続く第三のあたしの名前となった。
「なんにしよっかなァ……」とつぶやいて、ケータイ片手にゴロンとベッドに仰向けになったとき、右手で何かがキラリと光った。
それは、聖女の合格祝いに母さんがケータイといっしょに買ってくれたスワロフスキーのスワロウテイル型ストラップ。
「そうだ、“アゲハ”にしよっ!」
アゲハは“スワロウテイル”の和訳であり、そして大村彩輝――つまり本名、そしてケータイ小説家としてのペンネームである“パピ子”に続く第三のあたしの名前となった。