恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
「テスト勉強もせんで、くだらん小説ばかり書いてるから解けないんだろうが」

「くだらん小説って……」

ハニー先生、ほかのヒトにもあたしがケータイ小説書いてること話してたんだ……。

アレはふたりだけの秘密にして、って何度も念を押して約束してたはずなのに……。

幻滅の瞬間だった。

だけど、開き直って言い返す。

「あのねぇ、先生、あたしが小説を書くのは、ある意味“就活”なんですよ」

「就活……だと?」

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