恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
「あたしには、みんなとはちがう才能が……文才がありますから。だから、みんなみたいにチマチマ勉強して大学に行って就職活動なんかしなくても、そう遠くない将来、プロの小説家になることが決まってるんですよ」

「フッ、そんな夢みたいな話……」

その笑い方がいかにも相手を小馬鹿にした感じだったし、その目もまたあからさまに相手を見下したようなソレだった。

だから、あたしも負けずに鼻で笑って言い返してやった。

「フンッ、実はこないだあたしの小説が“SブンTィーン” っていう全国発売されてる雑誌に載っちゃったんですよね。だからプロデビューはもう時間の問題だと思いますよ」

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