恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
第3章「電子メールは二度着ボイスを鳴らす」
引きこもりをはじめてから何日経ったのかなんて、今となってはもう分からない。

たぶん11月だとは思うけど、今日が何日なのか、そして何曜日なのかも分からない。

おまけに今が何時なのかも分からなければ、カーテンを閉め切った部屋では朝なのか、昼か、夜かもなんとなくしか分からない。

けど、一度寝て起きて2回目のごはんを食べたあとのこと―――

“メールだよ♪ メールだよ♪”

不意にケータイの着ボイスが鳴った。

登録しているケータイ小説サイトとは別に、自作の小説を公開している個人HPのほうにメールが届いたんだ。
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