恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
11月××日の会議で、あたしの小説を出版することが決まって、そして11月××日の午後24時……いや、16歳の誕生日当日の午前0時、小説家としてプロデビューする新しいあたしがこの世に生まれるんだ。
おしっ! こーなったら神サマからのバースデー・プレゼント、なにがなんでもっ、死んでもGETするしかないっ!!
「よ、よろしく……よろしくお願いしますっ! 真田さんっ!!」
みなぎるファイトが、飛び上がらんばかりの勢いで、あたしを席から立ち上がらせ、そして、おでこがテーブルにくっつくくらい深々と頭を下げさせていた。
そのときのあたしは、いつものあたしじゃなかったと思う。
おしっ! こーなったら神サマからのバースデー・プレゼント、なにがなんでもっ、死んでもGETするしかないっ!!
「よ、よろしく……よろしくお願いしますっ! 真田さんっ!!」
みなぎるファイトが、飛び上がらんばかりの勢いで、あたしを席から立ち上がらせ、そして、おでこがテーブルにくっつくくらい深々と頭を下げさせていた。
そのときのあたしは、いつものあたしじゃなかったと思う。