恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon
そうだったことにしてしまえ。

虚しいなんて思わない。

母さんに言わせれば「夢に逃げた」ってことになっちゃうんだろうけど、そうじゃない。

つまんないエンディングを、ただほんのちょっと修正しただけのこと。

そもそも、“夢の世界”も、“現実の世界”も、どちらも同じあたしの世界であることにはまちがいないんだ。

誰がなんと言おうと、あたし的にはハッピーエンドこそが、アノ恋の結末なんだ。

今度も“夢”を“現実”に修正すればいい。

本当にプロデビューしちゃえばいい――――
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