6月の初恋
表と裏
「今日も気持ちよかったよ」
『…ねぇ』
「また‐私たち身体だけの関係なの?‐だろ?」
『…』
「違うよ、裕里…俺はお前を愛してる」
そう言って目の前の男…神崎清二(カンザキ セイジ)は私に軽くキスをしてホテルから先に出た。
私たちの関係は恋人と言う名の欲の固まり。
快楽だけを求める貴方に…
偽物の愛を求める私…
だから愛してるなんて言葉は私たちには意味を持たない。