恋の心霊スポット



次の日。


「よし」

私は自分の部屋の窓を開けた。

ぐぅー

お腹が鳴る。結局昨日は夜ご飯も食べさせてもらえなかった。


私の部屋は2階。私はここから飛び降りて逃げる。


もう家出してやる。


真実を先生に話して先生の家に居候する、先生がなんと言おうと。

私は夜に荷造りした荷物を下に投げた。

どすっ

案外大きな音で落ちてしまった。

やばい、隣の部屋で莉緒の勉強見てるお母さんが怒鳴り込んでくる可能性大。

私は急いで自分も飛び降りようとする。

あのかばんの上に着地できればきっと大丈夫。2階だし。

窓枠に足をかける。

案外高くて足がすくむ。

「いけ私!!頑張れ!!」

だけど高所恐怖症の私にはやっぱりつらい。

「はやく!!早くしなきゃ…」

バンッ

背後の扉が開いた。


…来た。


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