恋の心霊スポット

「煩いだろ!!声でかいからやめろよ!!」


「すすすすいません」


私は慌てて謝った。

山城翔太、女子高生なら誰もが知ってる今注目のイケメン若手俳優……


…あれ?


冷静になって私は思考する。


ここにいるってことは…山城翔太、死んだの?




「お前さ、いつ死んだの?」

「へっ、さっき目覚めたから、さっき死にました多分。」

いきなり話しかけられて驚いた私は声が裏返る。

「んなわけねーだろ、肉体が死んで魂が目覚めるまで最短でも1日かかる。俺は昨日目覚めた。だから死んだのはおととい。」

ってことは私が死んだのは昨日ってことか。

「何で死んだんですか!?」

「ニュース見てないの?すごい騒ぎだよ今。」

そう言った彼の顔はどことなく悲しそうだった。


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