恋の心霊スポット

「いや、すいません…多分、その日、私部屋に閉じ込められてたんで。」


「え?」


山城翔太の綺麗な顔が歪む。


「と、とにかく私テレビ見てなくて…」


「そう。じゃあ知らなくていいよ。」

「あ…すいません。」

なんかまた謝ってしまった。

山城翔太。


最近はテレビドラマに引っ張り凧の若手俳優。

確か、歳は私の一つ上だから今18。

私の友達にも山城翔太の熱狂的ファンが何人かいた。

死んでいるといっても見た目は代わらずカッコイイ。

私が黙っていると山城翔太はくるっと右を向き、廊下を歩いて行く。


その廊下の突き当たりにはエレベーター。

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