恋の心霊スポット
「ねぇ、折角遊びにきたのにちっともこっち向いてくれない…」
私は先生の向かい側にある、杉原先生の机に座って先生の顔をのぞき込む。
「今忙しい」
先生はひたすら採点、採点、採点…
つまんない。
やっぱりテスト週間最終日に遊びにきたってのがいけなかったったか。
私は座ったばかりの椅子から立ち上がり、部屋の奥にあるソファに座る。
英語教科室ってたいそうな名前ついてるけど、結局は先生が休息するための場所だから、ソファもテレビも流し台も完備。
なんて羨ましいんだ公務員。