恋の心霊スポット



というものの…人気の心霊スポット…私もちょっとは気になる。


私は雑誌を手に取り記事を読む。


「新山(あらたやま)の山奥にあるアパート。霊の目撃情報はない…って、心霊スポットじゃないじゃん」


「そのあと」


198が早く読めとせかす。記事が気になった先生も採点をやめ、雑誌をのぞく。


「目撃情報はないが、実はこのアパート、建造された記録が一切存在しない…ん?ってことは誰が建てたかわからないってこと?」


「そう言うことだ」


「さらにこのアパートは見れる時と見られない時がある…」


日野先生が記事の続きを読む。


「そう、そのアパート、消えたり現れたりするそうだ。しかもアパートを見れたカップルは上手く行くというジンクスがあるんだってよ。」


198が得意げに言う。


「…へぇ。先生私は行かないよ?」


「俺も行かない。安心しろ。そんなジンクスなくても俺達大丈夫だから。」


「えーっ!?つまんねぇなお前ら。」


「だったら杉原先生が行かれたらどうですか?」


先生がナイスな提案を出す。

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