天使と呼ばれたその声を
学校に行くのには抵抗があったけど、ココに居るのも相当なストレスだった。だからといって街をブラつくと、補導されるのが目に見えている。
学校は面倒。補導されて根掘り葉掘り聞かれるのも更に面倒。
消去法をしていくと、結局は学校に向かっている自分がいた。
“それ”が何時から始まったのかは自分でも分かんない。考えたくもない。人間って不思議なもので同じ事を繰り返しされると、“それ”が当たり前のように錯覚してしまう。だから、なのかな。慣れたのかな。
「ミチル!皆の分の飲み物買ってきてー」
「うん…」
笑顔の自分がいる。