天使と呼ばれたその声を
人に頼んでおいて全く私に見向きもしないで、優雅にネイルを塗り合っているその女グループは、端からみたら私の“友達”なのかもしれない。こんなのが友達なら必要ないって思うけど、私は1人が怖かった。このグループに逆らう事も怖かった。
だから、こうして飼い主に奉公せざる負えない。1人にしないでくれているから。イジメられないから。
弱いって思われているのは確かだけど、弱いは弱いなりに自分の保身を考える。これが1番私の中での最善な生き方。ペコペコ頭下げて、つまらない自慢話をヘラヘラ聞いて、そして、長い1日が終わるんだ………。
でも、今日は違った。
何時もは逃げるように帰る私を逃がしてはくれなかった。