天使と呼ばれたその声を
あの時は、ソラ達が居たから怖くはなかった。何かあっても助けてくれる確信があったから。でも、そこから出たら私には何もなかった。嫌でも縋り付いていた唯一のモノを自ら手放して残ったのは、1人きりの自分。
翌日の学校は見事に1人だった。昨日の状況とあまりにもギャップがありすぎる。授業中はいいけど間にある10分の休み時間が1時間位あるんじゃないかって位長く感じた。お昼休みも周りの楽しい会話が溢れている中ポツンと自分の席に座っていた。
アイツ等は私に視線を向ける事なく、代わりに、周りからの好奇な視線に曝された。“ケンカ?”“仲間外れ?”時折聞こえる会話の節々がとても嫌だった。
本当に独りきりで、今日は誰とも会話をしていない。