委員長のヒ・ミ・ツ
ノリの悪い客。


けど、こういう客も珍しくはない。


中には、上司に仕方なくつれて来られたという人もいる。


そういう人には、あまり話しかけない。


一応気にかけつつ、私は、アツさんとの話を盛り上げた。


チラっと帽子の男のグラスを見る。


あまり、減っていない。


あんまり、強くないのかな?


チラっと視線を顔の方へ上げてみる。


帽子が邪魔をして、よくは分からないけど、かなりカッコいい顔をしていると思う。


あれ・・・・?どっかで見たような・・・?


私は、もう少し、彼の顔を見ようとした。


「聞いてる?ルリちゃん?」


気づいたら、アツさんの話も聞かずに、帽子の男に気を取られていた。


「ご・・・ごめんなさい。」


私は、上目目線でアツさんをじっと見つめる。


オトコなんて、これでイチコロ♪


案の定、簡単にゆるしてくれたアツさんだったけど


「なんだよ~結局ルリちゃんもイケメンが好きなのかよ~」


ちょっと、スネてたり・・・・。


私は、軽く心の中でため息をつきながらも


「そんな事ないですよ~アツさんもシブくてステキです!」


なんて、持ち上げてみたり。


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