委員長のヒ・ミ・ツ
「ホント?じゃあさ、今度写真撮ってあげるよ」


「え~あたし、写真映り悪いし~」


「大丈夫だって!ルリちゃんは可愛いって!な、司もそう思うだろ?」


アツさんは、帽子の男にそう、話を振った。


「そちらの方、司さんっていうんですかぁ~」


「そう!ルリちゃんも知ってるだろ?本城司って。」


そういって、アツさんは、彼の被っていた帽子を取った。


帽子に隠れていたその顔は、よく雑誌やテレビで見かける、今一番売れてるモデルの本城司で・・・・・・・・・



え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ええ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



そのときの私の顔はそれまでの小悪魔フェイスから、一気に凍りついた顔になっていたと思う。


思わず固まってしまった私を、アツさんはてっきり「モデルの本城司を目の前にして、驚いてる」なんて勘違いしてたけど・・・・・・



そんなんじゃない。



だって、本城司は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



同じ学校で、同じクラスで、私の後ろの席だから。







< 15 / 30 >

この作品をシェア

pagetop