委員長のヒ・ミ・ツ
悪魔な天使
はぁ~。今日で、何度目のため息だろ。

昨日の一件があって、今日の私は、ナーバス。

学校、休みたかったけど、下手に休んで怪しまれてもなぁ。なんせ、今のとこ皆勤だし。

それに、彼はよく撮影だとか言って学校を休んでいる。


だから、私が休まなくても、ひょっとしたら向こうが休んでくれるかも。


なんて、甘い期待をしていたにもかかわらず、彼はバッチリ朝から登校していた。



それにしても・・・・



あいかわらず、すごい人気だ。


今も、彼の机の周りには女子生徒たちが群がっていて


お陰で前に座っている私の席が若干圧迫されている。


この席替えのとき、すごかった。


だれもが、彼の前後横に座りたがっていた。


だが、彼は窓際の一番後ろの席で。残るは、前か隣で


先に、男子が彼の隣の席を射止めてしまい


残りの前の席の高倍率を私が引き当ててしまった。


女子達は、私を羨ましがったが、「ある意味、片瀬さんでよかった」


なんて、言われてしまい、なんとか、妬みからは逃れた。


私は私で、彼にこれっぽっちの興味もなく、窓際の席でよろこんでいた。


「どうせなら、一番後ろの席だったら、もっと嬉しかったのになぁ~」


なんて、彼の席を羨ましくも思った。


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