委員長のヒ・ミ・ツ
「安心していいよ。俺、誰にも言わないから。」



「え?」



予想しなかった、彼の言葉に私は思わず彼の顔を見つめた。



「なんで?」



「言ってほしいの?」



私は、「いやいや」と首を振った。



「じゃあ、言わない。」



「ホントに?」



「俺、嘘は言わないよ。」



「あ・・・ありがとう。」



私はとたんに気が抜けて、ぺたんと床に座り込んだ。



「その代わりに条件がある。」



「条件・・・・?」



安心から、一気に不安が募る。



「今日から、俺のしもべだよ。菜月チャン♪」



やっぱ、そうきたか!!



いや、実はちょっと頭をよぎったりもしたのよ。



口封じに、一回ヤラせろとか。噂では、結構遊んでるみたいだし。



やっぱ、彼もそういうヤツだったんだ。サイテー。


< 25 / 30 >

この作品をシェア

pagetop