sweetchoco
始まりの朝

ゴンッ

「ったぁ〜ッ…」

午前6時。
冬の朝はとても寒くて布団からでるのもイヤになる。

「果歩っ!いーかげん起きてぇな!朝練間に合わんで!」

さっきの後頭部の痛みはコイツが投げた教科書が原因みたい…

「朝っぱらからうるさいなぁ…こっちは寝てんのにぃ…」

「アホ!!あんたの寝ぐせ直すんに何分掛かると思ってんの?!」

ベットの前で朝っぱらからうるさいウチと瓜二つのコイツ。

「知歩ぉ…上着ぃ…」

ウチ下川果歩。
コイツ下川知歩。
いわゆる双子。
お母さんも間違えるくらいに似てる。

「うるさい!知歩朝ご飯作ってくるからッ!」

「あぅ…待って…」
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