私はいつか星になる
「・・・・これ・・」
南ちゃんがスッと私の前に出してくるのは水玉模様のニット帽。
「・・・わぁ・・可愛い・・。・・南ちゃんありがとう」
余りの嬉しさに帽子を抱き締めながらお礼を言うと、南ちゃんは顔を真っ赤にしてそっぽを向いた。
「・・・別に・・アンタのためやないんやから!」
「・・先生のため!」と言う南ちゃんはもう茹でタコのようだった。
ありがとうね・・南ちゃん。嬉しいよ・・。
「・・大事にするね・・・」
・・だけどね、もう・・
被れないかもしれないんだ・・・・――