私はいつか星になる


「・・コレ・・・」


夏川は、あの事件以来よく星歌にお土産を持って、来てくれるようになった。


今日も、水玉柄のニット帽を持ってきてくれていた。


「・・わぁ、可愛い」


星歌は、貰ったニット帽を抱き締めながらお礼を言っていた。 


少しずつ、目を潤ませながら。



星歌・・・
俺は、分かってるよ。


キミが分かっているように・・




キミがもう長くないって・・・



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