私はいつか星になる
第二十二章「バイバイ」
「・・・嘘・・でしょ?」
星歌の母親は、小さく呟きヘナヘナと座り込んだ。
「・・先生・・・嘘ですよね?・・星歌は・・・星歌は・・・・・・助かりますよね・・?」
ズキッ
泣きながら俺に泣き付く星歌の母親の顔は、星歌にそっくりで、胸が張り裂けるような痛みが走った。
「・・・助けて・・星歌を助けてッ!!」
悲痛な叫び声が廊下に響き渡る。
辛くて痛かった。
どんな硬い物で殴られるよりも、どんなに尖った物で刺されるよりも
痛かった。